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2007年6月 6日 (水)

バフのももです

仕上り寸法のコトを「公差」と言うが、この「公差」がメッキ屋にとって一番重要といっていいほどのものである。
公差なしでメッキが付いていればいいという品物も中にはあるが、ほとんどの品物は図面上に指定された公差がある。

この公差、槽からあがった状態と時間が経過した状態とでは、同じ品物でも寸法が違ってしまうのである。
メッキ槽からあげた時点では、品物は熱により膨張しているため公差内でもメッキ厚が変るのである。
これにより、外気の温度が低い冬場などは20~30μ、物によっては40μくらい品物が縮小してしまうことがあるのである。

バフ職人にとっても、この公差というのがネックになる。
メッキが少しでも付きすぎると、後始末はバフ職人の仕事になってくる。

世間から見ると、たかだか1/100ミリと思われるだろうが、バフ職人はこの1/100ミリを削るのに神経をとがらせなければいけないのである。
まあ、そこがバフ職人の腕の見せ所でもあるんですけどねぇ。

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